福岡・八女提灯を現代のインテリアに
中川政七商店とTENTが手がけるポータブルライト「TORCHIN」

福岡・八女提灯の火袋メーカーであるシラキ工芸は、ポータブルライト「TORCHIN(トーチン)」全5型を開発。2024年7月3日(水)より順次発売を開始した。

福岡県八女市の伝統工芸である八女提灯は、約200年の歴史を誇る盆提灯だ。しかし、仏具・提灯業界の衰退により、この20年で作り手が約1/3にまで減少するといった困難に直面している。そんななか、八女提灯を未来へと受け継ぐために、中川政七商店によるコンサルティングとプロデュースのもと、新たな商品が開発された。

デザインは、東京・中目黒を拠点とするクリエイティブユニット TENTが担当。提灯の日本的なモチーフを土台にしながら、和洋さまざまな空間に合う、「SQUARE(四角)」、「BELL(鈴)」、「OVAL(楕円形)」、「VERTICAL(垂直)」、「CIRCLE(円)」の5つの幾何学的なデザインをつくり上げた。

提灯部分は丈夫な八女手漉き和紙を用い、伝統技法の一条螺旋式で貼りつけることで、軽量化を実現。サイズは幅100~160×高さ200~280mm、重さ約150gで、トーチのような形状により持ち運びがしやすい。

ケーブルレスのバッテリー充電式を採用し、頂部をタッチすれば3段階の調光が可能。小さい設置面積でも低い重心のため、食卓や寝室などのさまざまな場所に安心して置くことができる。現在のインテリアに自然に溶け込み、八女提灯の美しさを引き立てる照明となっている。End