NEWS | 建築
2024.07.16 14:43
メンバーシップ制セカンドホームサービスを展開するライフスタイルブランド「SANU(サヌ)」は、建築家がリノベーションを行った、自然の景色やアート・インテリアを楽しむセカンドホーム「Selection Series」の新作3棟を発表。いずれも80㎡超の広々とした一軒家をベースとしており、通常の「SANU CABIN」よりも大人数での滞在が可能なシリーズである。
コンセプトに「歴史を引き継ぐ場であること」「地域固有性を活かした場であること」「長く、大切に。環境をおもう建築」を掲げ、各家屋のストーリーや立地、生活空間を大切にするとともに、環境への負荷を最小限に抑えたサーキュラー型の建築を提供する。
白壁と赤い洋瓦の家々が並ぶ伊豆・下田の高台の別荘地、碁石が浜にオープンした「SAZARENO」は、建築家の芦沢啓治が設計。2階建ての建物の1階には大きく自然光を取り込むサンルームがあり、2階の青い海と伊豆大島を眺望できる和室を用意。ウッドデッキにはガス式のBBQグリルを設置しているほか、浴室では温泉も楽しめる。
長野・安曇野「KOSO」は、元のギャラリーの名称を受け継ぎ命名。設計を手がけた小大建築設計事務所は、蔵のような外観はそのままに、安曇野産の木材や地元アーティストによるガラス細工などを取り入れてリノベーションを行った。曲線的なアートやインテリアは安曇野を流れる「風」と「水」をイメージしており、建物のなかにいながらにして自然の息吹を感じられる。
のどかな田園が広がる丘の上にある木調建築の足柄「ASAGIRI」の設計は、奈良の建築設計事務所 ひとともりが担当。早朝の美しい霧や周囲の山々、麓の街並みなど、外の景色を絵画のように楽しむために既存の窓に額縁を追加し、自然と建物が一体となる設計を目指した。