カルティエと日本の半世紀のあゆみをたどる
「結 MUSUBI展」が東京国立博物館で開催中

© Cartier

上野の東京国立博物館 表慶館では、展覧会「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」を2024年7月28日(日)まで開催中。フランスのジュエリーブランド カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念した同展では、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを通じて、「カルティエと日本」および「カルティエ現代美術財団と日本のアーティスト」という2つの絆を紹介する。

第一部では、カルティエと日本文化の対話をテーマに、「カルティエ コレクション」(メゾンのヘリテージコレクション、1983年創設)の作品やアーカイヴ資料、現代アーティストの作品、170点を超える品々を展示。1898年のルイ・カルティエの時代から最新の作品に至るまで、カルティエのクリエイションにおける日本からのインスピレーションをたどるほか、1988年以降に日本で開催されたカルティエの展覧会を振り返る。

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一方、カルティエ現代美術財団は創設以来、日本人アーティストの作品をヨーロッパで紹介している。同財団が所蔵するアーティストの作品や、日本や世界で活躍するアーティストの作品を紹介する展覧会や個展を開催してきた。

そこで第二部では、荒木経惟、石上純也、ウィリアム・エグルストン、川内倫子、北野 武、ジャン=ミシェル・アルベロラ、杉本博司、束芋、中川幸夫、宮島達男、松井えり菜、村上 隆、三宅一生、森村泰昌、森山大道、横尾忠則ら、日本のアートシーンを代表する16名のアーティストによる、絵画、写真、建築、デザイン、映像などの120点を超える作品を展示する。

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また、カルティエからの依頼を受け、ニューヨークで活動するアーティスト 澁谷 翔(ショウ・シブヤ)が、歌川広重と「東海道五十三次之内」(1832)にオマージュを捧げるインスタレーション「日本五十空景」を制作。35日間にわたり日本全国を旅して描いた50点の空の景色の連作は、カルティエと日本のつながりを象徴するものとなっている。End

カルティエと日本 半世紀のあゆみ 「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話

会期
2024年6月12日(水)~7月28日(日)
開館時間
9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※金・土曜日は19:00まで
休館日
毎週月曜日、7月16日(火) ※7月15日(月・祝)は開館
参加アーティスト
荒木経惟、石上純也、ウィリアム・エグルストン、川内倫子、北野武、ジャン=ミシェル・アルベロラ、杉本博司、束芋、中川幸夫、宮島達男、松井えり菜、村上隆、三宅一生、森村泰昌、森山大道、横尾忠則(五十音順)
会場
東京国立博物館 表慶館(東京都台東区上野公園13-9)
詳細
https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11080&lang=ja