グラフィックアーティスト 河野未彩の個展
「 宙 飛ぶ リンゴ – APPLE in the SKY – 」

©️Midori Kawano

視覚ディレクター・グラフィックアーティストの河野未彩(かわの・みどり)による個展「 宙 飛ぶ リンゴ – APPLE in the SKY – 」が、2024年6月14日(金)から7月14日(日)まで東京・渋谷のHARUKAITO by islandにて開催される。

河野はこれまで、視覚効果のある現象に着目した「色彩快楽的」な作品を数多く発表してきた。今回の個展では、見る角度によって絵柄が変化したり、立体感が現れたりする印刷「レンチキュラー」の新たな可能性を探求。曖昧な色や交錯する文字など、抽象と具象のあわいから生まれた河野の新作を披露する。End

河野未彩 ©️Midori Kawano

アーティストステートメント

幼い頃から「この世のモノを全て挙げて」と言われたら、1番には「リンゴ」と答えると決めていた。
そして周期的にそのことを思い出す。
思考という宇宙空間にリンゴが軌道にのって飛んでいるようだ。

ふと、リンゴが1番な理由を考える。
リンゴを象徴やメタファーにする例はたくさん存在する。
ニュートン、アダムとイヴの禁断の果実、ビートルズ、ルネ・マグリット、スティーヴ・ジョブズ、しりとりの始め、ABCのApple…
わたしを形成してきたものはみんなみんなリンゴだ。

ある人が言った。「宇宙空間にリンゴが飛んでいるらしい」と。
ある人が言った。「宇宙空間にリンゴが飛んでいるはずはない」と。
またある人は言った。「宇宙空間にリンゴが飛んでいないとどう証明できるのか?」と。

私が見ている赤は、あなたが見ているその赤だろうか?
あの言葉はまだ有効だろうか?
そんな非平衡状態の世界の中で、他者と答え合わせをし、周囲の天体と引き合い、それでも誰ともズレてしまう唯一の軌道に乗ることこそが与えられた使命なのだとしたら。

あなたはこの色を何色と呼ぶだろう。
あなたはこの感情を何というだろう。
言葉にならない言葉に、色にならない色に、現象に、名前をつけよう。
このリンゴが宙から落ちた瞬間、新たな秘密が明らかになるかもしれないから。

河野未彩 個展「宙 飛ぶ リンゴ – APPLE in the SKY – 」

会期
2024年6月14日(金)~7月14日(日) 入場無料
開廊時間
13:00〜19:00 ※月、火、水は休廊。
会場
HARUKAITO by island
(東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F)
詳細
http://islandjapan.com/update/1247/