建築家 湯浅良介の思考の軌跡を紹介する
展覧会「TEMPO++」開催

京都市左京区のけんちくセンターCoAKは、プレオープン企画第2弾として、建築設計事務所 Office Yuasaを主宰し、ドローイングや住宅建築などで注目を集める湯浅良介の個展「TEMPO++」を2024年6月23日(日)まで開催している。

「TEMPO」とは、昨年発表された商品化店舗付き住宅。幾何学的なエレメントが組み合わさった、積み木のような遊戯性や可愛らしさを感じさせるとともに、クラシカルな特徴を持つ。今回の展覧会では、同建築にフォーカスし、図面や模型をはじめ、ドローイングや映像、AIコラージュなど、複数のメディアを通じて湯浅の仕事を紹介する。

湯浅は自身の建築哲学について「他者との対話や介入によって半ば自動的に決定される創作物である。建築家が考えた強いコンセプトによって全体が制御されるよりも、複数の原理や主体性が空間を決定し、断片的なイメージがコラージュのように展開して全体像が浮かび上がる」と考えている。

また「建築は人間の用のためにある従属的なプロダクトではなく、それ自体が自立したミステリアスな隣人として共棲するものとする」と語る。ドローイングもまた、建築のもつ自律的な想像力や表現の可能性を追求するものとして描かれている。

会場では「TEMPO」の関連作品に加え、他作品のドローイングも合わせて展示。同展は、湯浅の建築についての思考の軌跡と現在地を知るまたとない機会となるだろう。End

湯浅良介「TEMPO++」

会期
2024年6月6日(木)~6月23日(日)
休館日
月~水曜日
開館時間
11:00~18:00(12:30~13:30は昼休憩)
※初日のみ13:30スタート
入場料
無料
会場
けんちくセンターCoAK(京都市左京区下鴨東半木町67-17,1F )
詳細
https://www.centrecoak.org/tempo.html

湯浅良介公開レクチャー「差異・乱れ・共鳴」

開催日時
2024年6月6日(木)16:00~17:30
会場
京都府立大学稲森記念会館104号室
(京都市左京区下鴨東半木町1-5)

クロストーク:新森雄大×湯浅良介

開催日時
2024年6月22日(土) 18:00~19:30
会場
けんちくセンターCoAK
定員
10名(先着順)
参加費
1000円
申し込み
https://forms.gle/M96M6EgHhcFnz7YB8