リサイクルできない廃棄物を素材にした
アンビエンテックとwe+による新作照明「Remli」

「Remli」 Photos by Giuseppe De Francesco

横浜に本社を置くポータブル照明ブランド アンビエンテックは、コンテンポラリーデザインスタジオ we+がデザインした新作ポータブル照明「Remli(レムリ)」を発表した。

「Remli」は、東京を使用済み素材の原産地と見立て、「土着の素材を使って、自分たちの手でシンプルに加工する」という、人間と素材の関係の原点に立ち戻ることで、廃棄物の新たな価値を探る、we+のリサーチプロジェクト「Urban Origin」から生まれた。

今回は、割れて小さくなったガラスくずや陶器くず、コンクリートくずやがれき類など、通常は埋め立てに回される細かなゴミ(残渣・ざんさ)をプラントからピックアップし、ミルを使ってさらに細かく粉砕。これを土と混ぜ合わせ、左官仕上げの表層材として照明に塗装した。

「現代の土着素材」というべき廃棄物ならではのさまざまな素材が入り混じった表情は、光を受けることで美しいグラデーションを帯び、豊かなテクスチャが現れる。また、土の質感を生かした温かみのある手触りも魅力のひとつだ。

規格は、高さ155mm(充電台を除く)、外径122mm、重さは900g(充電台を除く)。光源にはLEDを採用し、4段階の調光が可能だ。USBで充電し、約6時間の使用ができる。2024年6月25日(火)まで開催中の「Osaka Art & Design 2024」にて数量限定で販売されている。End