日本を代表するファッションデザイナーの大規模個展
「髙田賢三 夢をかける」開催

1971-1972AW ©︎High Fashion, 1971 October, Photo by Kohei Ohnishi

2020年に惜しまれつつ逝去したファッションデザイナー 髙田賢三(1939-2020)の没後初となる大規模な個展「髙田賢三 夢をかける」が、2024年7月6日(土)から9月16日(月・祝)まで東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。

毎日新聞社

1970年にパリで自らのブランドを立ち上げ、斬新なアイデアで常識を打ち破るスタイルを次々と生み出した髙田賢三。木綿の新しい可能性を打ち出して「木綿の詩人」として注目を集めたのち、「衣服からの身体の解放」をテーマに、直線裁ちの着物袖やダーツをなくしたゆとりある服を制作。独特の色使いや柄の組み合わせにより「色彩の魔術師」と称されるなど、日本人としての感性を発揮した数多くの作品は、国境や文化、性別を超え、これまでのファッション業界の伝統にとらわれない新しい衣服として今もなお世界中で愛されている。

1972SS ©︎S0-EN, 1972 September, Photo by Hiroyuki Iwata

同展の前半では、装苑賞の受賞作をはじめ、「日本のきれ」を使った初期の作品、「ニット」「ツイード」「バルーン」といった素材や技法、「アンチクチュール」「ペザント・ルック」「ミリタリー・ルック」など、1970年代の作品に着目する。

1982-1983AW ©︎RICHARD HAUGHTON

後半では、「日本」「中国」「ルーマニア」「ロシア」「アフリカ」など、世界各地の民族衣装に着想を得た1970~1980年代のフォークロア作品を一堂に展示。さらに、集大成となったKENZOブランドでの最後のショー「30ans トランタン」の映像フィルムをデジタル化し、ダイジェストで振り返る。

また、衣装展示を通じて髙田のファッションの変遷をたどるとともに、幼少期から描いてきた絵画やアイデアの源泉となった資料、衣装のデザイン画などを紹介。その人柄を物語るトピックを織り交ぜながら、日本人デザイナーのパイオニアとして世界で活躍した髙田の創作活動を多角的な視点で回顧する。End

髙田賢三 夢をかける

会期
2024年7月6日(土)~9月16日(月・祝)
開館時間
11:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月4日(日・全館休館日)
会場
東京オペラシティ アートギャラリー
(東京都新宿区西新宿3-20-2)
詳細
https://www.operacity.jp/ag/

1971-1972AW ©︎High Fashion, 1971 October, Photo by Kohei Ohnishi

1971-1972AW ©︎S0-EN, 1972 September, Photo by Hiroyuki Iwata