“NOHIN: The Innovative Printing”（2024）
3DCG制作：しばしん／装置制作：板垣勇太（KIENGI）、板垣竜馬（GYOSHA）
© Heijiro Yagi

東京のギンザ・グラフィック・ギャラリー（ggg）では、グラフィックデザイナー／アートディレクター 八木幣二郎の個展「NOHIN：The Innovative Printing Company 新しい印刷技術で超色域社会を支えるノーヒンです」を2024年5月24日（金）から7月10日（水）まで開催する。

1999年生まれの八木は、デジタル・ネイティブ世代の次の世代に属するの若きアートディレクター。3DCG用ソフトウェア「ZBrush」を駆使しながら、三次元の空間を二次元の平面に畳み込むような質感を追求するとともに、自身がイメージする視覚表現を実現するための印刷技術にも着目し、唯一無二のデザイン様式をつくり上げてきた。

Soltice（2024） © Heijiro Yagi

Tradition et Nouvelles Techniques（2024） © Heijiro Yagi

同展はふたつのフロアで構成。1階では、架空の印刷会社「NOHIN社」を想定し、そのコーポレート・アイデンティティ（CI）を制作。SF的な「並行世界」の価値観とルールに基づいて、CIをさまざまなアイテムや資料に展開する。

地下のフロアでは、八木が敬愛する日本のグラフィックデザイン界の巨匠10名の名作ポスター約20点とともに、3DCGが存在する「並行世界」のオルタナティブな可能性として、これらのポスターを再解釈した八木の新作を展示する。

八木幣二郎