NEWS | テクノロジー / ファッション
2024.04.23 13:35
ナイキは、ランニング、フットボール、バスケットボール、テニスで世界的に活躍する13人のアスリートと新プロジェクト「A.I.R.(Athlete Imagined Revolution)」を立ち上げ、13種のコンセプトフットウェアを開発した。ナイキのスタッフがアスリートたちとともにチームを結成し、最先端のデザインツールを駆使しながら、想像力豊かに未来のプロダクトを構想。ナイキを象徴する革新的な技術「ナイキ エア」を中心に据えることだけをルールとし、エアの新しい可能性を感じさせるコレクションをつくり上げた。
プロジェクトのプロセスはふたつのフェーズで構成。フェーズ1の「情報を得てインスパイアする」では、最高のパフォーマンスを発揮するためのデザインについて、各チームがアスリートの声に耳を傾け、何百ものシューズの形を検討。アスリートのイメージから得たフォルム、質感、素材感、色彩をもとにコンセプトを3つに絞り込み、デザインを磨き上げた。
フェーズ2の「想像し、構築する」では、生成AIを用いて膨らませたイメージを、伝統的な手描きスケッチのほか、没入型3Dスケッチやコンピュテーショナルデザインなど、さまざまなデザイン手法を活用して、13種のフットウェアデザインへと落とし込んだ。また、高速プロトタイピングにより、サンプルの微細な欠陥を即座に改良することも可能となった。
ナイキのチーフ イノベーション オフィサーであるジョン・ホークは、「ナイキのデザイナーがアスリートとの関係に基づいて創造できるスピードと正確さは、これまでにないものであり、驚きを感じます。そのすべてが新しいテクノロジーによって強化されており、イノベーションのスーパーサイクルが始まっています」と、同プロジェクトについて語っている。