MCM、遊び心のある多機能アイテムによる
「ウェアラブルカーサコレクション」を公開

MCM Wearable Casa Collection by Atelier Biagetti

ドイツのラグジュアリーブランド MCM(Modern Creation München)が、ミラノデザインウィーク2024に初参加。過去のデザインにヒントを得ながら、現代のライフスタイルにも合う、遊び心が詰まった「ウェアラブルカーサコレクション」を公開した。

今回のコレクションは、アルベルト・ビアゲッティとローラ・バルダッサーリによるデザインユニット アトリエ・ビアゲッティ(Atelier Biagetti)をパートナーに迎え、マリア・クリスティーナ・ディデーロ(Maria Cristina Didero)がキュレーションを担当。ポータブルで多機能的な7つのアイテムをつくり上げた。

Chatty Sofa

Tatamu

Tatamu

ストリートグラフティを思わせるソファ「Chatty Sofa」は、街角で見かける活気あるアーバンアートを連想させるだけでなく、「カーサ(家)」を視覚的に表現した、コレクション全体を象徴するものである。従来のシーティングの枠を超え、デバイスの充電機能も備えている。

「Tatamu」は、柔らかいマットのロールによりデイベッドからタタミにまで変形して、好みの座り方を提供。ビデオゲームやルービックキューブなどからインスピレーションを得た「Mind Teaser」は、スツールや椅子、コーヒーテーブルにもなる変幻自在のアイテムである。

Mind Teaser

Clepsydra Lantern

Clepsydra Lantern

どこにでも持ち歩ける照明「Clepsydra Lantern」は、時代を超越したクラシックなデザインでありながら、LED照明と充電式機能が活用された、現代的な機能性をもつ。ランプシェードを取り外せば、帽子としてかぶれるユニークさも魅力。惑星などをイメージした球体のアイテム「Space Cabinet series」は、ミラー付きの宝石ミニバッグ、ミニキャビネット、ウェルネスシッティングボールとしても使用できる。

「Magic Gilet」は、1969年にドイツ人デザイナーのドロシー・ベッカーがヴィトラのためにデザインしたオーガナイザー「Uten.Silo」をモチーフに、これをさらに拡張して、人間が着用できるオブジェへと進化。自立するオブジェとしても飾ることもできる。

Space Cabinet series

Space Cabinet series

Magic Gilet

Magic Gilet

MCMのシグネチャーであるVISETOSファブリックを使用した「Backpack」は、都会に暮らす人ためのペット用バックパック。調整可能なコンパートメントにより、小型のペットを快適に持ち運ぶことができる。

Backpack

これらのアイテムはいずれも、ウェアラブルという特性によってインテリアとファッションの境界を曖昧にし、従来の役割を超えて使用者を別の世界へと誘う。同コレクションの世界観は、メタバース空間でも体験できる。End