2011年に小野直紀と山本侑樹が設立した東京を拠点とするデザインスタジオ YOY（ヨイ）は、ミラノデザインウィーク 2024にて個展「SNOW by YOY」を2024年4月21日（日）まで開催し、新作「SNOW」を公開中。

「空間とモノの間」をテーマに、家具や照明、インテリアのデザインを手がけるYOY。今回は、その精緻な構造と対称性から「自然がつくった最も美しい結晶」とも評される雪の結晶に着目し、降り積もった雪の質感を表現した花器や照明などのシリーズをつくり上げた。

作品の制作にあたっては、雪や氷の研究に長年取り組んできた北海道大学名誉教授の古川義純氏が監修。フィルム加工やテープ加工などを行う日昌と接着剤メーカーのセメダインが協力した。

結晶の形状は「雪の結晶グローバル分類※」から典型的な12種を選び、厚さ0.2mmの軟質アクリルシートを高精細レーザーカッターで成形。実際の結晶のサイズを参考に、直径3.2～6.4mmの実物大の雪の結晶を象ったオブジェを量産して、これを耐候性に優れた透明接着剤で積層することで、花器や照明に積もった雪の再現を試みた。

※グローバル分類とは、世界各地の観測をもとに2012年に作成された雪結晶の分類。8つの大分類、39の中分類、121の小分類からなる。