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2024.04.16 15:25
ニューヨークと東京に拠点を置くグローバル・イノベーション・ファーム I&COは、新たな事業体となる「I&CO APAC」を設立。東京オフィスに次いで、アジアで2拠点目となるシンガポールオフィスを4月に開設した。
近年では、日本企業が海外で事業展開をする場合、その拠点の大半はアジア太平洋地域(APAC)に設けられることが多く、なかでも世界中から投資家や企業が集まるシンガポールへの進出のニーズが高まっている。その一方で、宗教や価値観、消費志向の違いを踏まえたローカライズが求められるとともに、同国政府による外国人の就労ビザ取得条件の厳格化や、現地の人々の雇用の制約など、日本企業にとって進出のハードルは決して低くない。
I&COは、新しいビジネス機会の創出を目指し、企業のパートナーとして戦略、デザイン、インキュベーションを横断したソリューションを提供するイノベーション・ファームとして、2016年にニューヨークで創業した。2019年に東京オフィスを開設して以来、アシックスやパナソニック コネクト、ユニクロ、ウーブン・シティなど、国内外の企業のブランディングプロジェクトを数多く担当してきた。
今回、I&CO APACおよびシンガポールオフィスを設立することで、日本からアジアへ、そしてアジアから日本への双方向の支援を提供する。I&CO APAC代表の高宮範有(たかみや・のりくに)は、「シンガポールの特性を活かすことで、I&COが日本とアジア各国の経済的・文化的な架け橋となり、アジア発のグローバルブランドやサービスを生み出すことを目指します。社会やビジネスへの実装を見据えた戦略とデザインというI&COの強みをもって、より多くの企業とともに、さらなるイノベーションを生み出していきたいと考えています」と抱負を語っている。