建築家の坂本拓也が率いるATELIER WRITEによる
「TOKYO DESIGN STUDIO New Balance」のディスプレイデザイン

Photos by Kenta Hasegawa

ニューバランスが展開するライフスタイルブランド「TOKYO DESIGN STUDIO New Balance」がリリースした新しいカプセルコレクション「Uni-ssentials by TDS SS24」のために、建築家の坂本拓也が率いるATELIER WRITE(アトリエライト)が東京の3会場のディスプレイデザインを手がけた。

「Uni-ssentials by TDS(ユニセンシャルズ バイ ティーディーエス)」は、ジェンダーニュートラルの本質の探求を試みるアパレルコレクション。年齢や性別のカテゴリーをなくし、着る人にフィットとスタイルを委ねることで、あらゆる人にこれまでにない快適性を提供する。

ATELIER WRITEは、こうした試みを表現するために、あえてサイズ違いの商品を陳列。それらの裾を結んだ線の勾配に什器を傾け、性差のないサイズ展開と幅広い丈の変化を視覚化した。サイズ違いの豊富なコレクション群を一目でわかるように並べることで、性差を意識せずに商品を手に取りやすくしている。

T-HOUSE New Balance

日本橋にあるニューバランスのコンセプトストア「T-HOUSE New Balance」では、吹抜空間の高さを活かして、単管とクランプで構成された3段のラックとボトムス・アイテム用のラックを配置。常設の什器と同じく、結晶模様で輝きのあるクロムフリーメッキ単管を使用することで、インスタレーションとしての力強さも感じさせている。

DOVER STREET MARKET GINZA

銀座のDOVER STREET MARKET GINZAには、既製品の業務用スチールラックを改造したものを用意。天面と側面にワイヤーメッシュを施して、スポーツロッカーのような佇まいを持たせるとともに、吊り下げた商品に光を取り込みながら十分な陳列量を確保した。

BEAUTY & YOUTH 丸の内店

また、BEAUTY & YOUTH 丸の内店では、区画内の動線を確保しながら、くさび緊結式足場材による大小2つのラックを配置して、全SKU(型・サイズ・色展開)を陳列。床にはコレクションのディテールに施されたイエローと同色の養生材(ターポリン)を残し、POP UPの仮設感や限定感を演出している。End