見える人も、見えない人も、見えにくい人も
一緒に楽しめる新感覚ボードゲーム「グラマ」

東京都豊島区の一般社団法人ビーラインドプロジェクトは、視覚の状態を問わず誰もが楽しめるボードゲーム「グラマ」の予約販売を開始した。「#見ても見なくても見えなくても楽しめるモノと場を増やす」をコンセプトに掲げる学生集団である同団体が開発した、重さの感覚とコミュニケーションで楽しむ協力型ボードゲームである。

遊び方は、それぞれ違う重さの巾着袋を配られた4人のプレイヤーが、手持ちの巾着袋の重さを「お題」に沿って互いに伝え合いながら、巾着袋のなかの重りの量を調整するというもの。全員の巾着袋の重さが同じになるように調整できれば成功だ。見える人は見える状態で、見えない人は見えないままで、見えにくい人は見えにくいままで、誰もが見え方に関係なく楽しめるのが特徴である。

ゲームの最高潮は、重さを調整した巾着袋を天秤に乗せて釣り合うかどうかを試す、緊迫感のある瞬間である。釣り合えば何も起こらず、釣り合っていなければ天秤の崩れる音が響く。「音」を通じて成功や失敗を感じ、喜びや悔しさを分かち合えるのも「グラマ」の醍醐味のひとつだ。

このゲームでは、遊びながら交わされるコミュニケーションが要となる。さまざまなお題で重さを表現し、質問し合いながら、自分の袋の重さを伝え、ほかの人の袋の重さを想像することがポイントだ。お互いの共通点や違いを楽しみながら、性別や年齢、所属や価値観を超えた相互理解を得られる、そんな新感覚のボードゲームである。End