写真家たちが捉えてきた"記憶"に迫る展覧会
「記憶:リメンブランス-現代写真・映像の表現から」 開催

篠山紀信《家 石川県珠洲市》1974年 東京都写真美術館蔵

東京・恵比寿の東京都写真美術館で「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から」展が2024年3月1日(金)から6月9日(日)まで開催される。

写真や映像は、ひとびとのどのような「記憶」を捉えようとしてきたのだろうか。カメラを手にした作家たちによって、カメラオブスキュラが発明されてから現在に至るまで、目には見えない記憶を伝えるための試みが続けられてきた。

マルヤ・ピリラ《カメラ・オブスクラ / ルース》〈インナー・ランドスケープス、トゥルク〉より、2011年、作家蔵

Satoko Sai + Tomoko Kurahara《ルース》〈インナー・ランドスケープス、トゥルク〉より2011年 作家蔵

同展では、書籍「決闘写真論」(1976)における篠山紀信の示唆を起点として、篠山紀信、米田知子、グエン・チン・ティ(NGUYỄN Trinh Thi、ベトナム)、小田原のどか、村山悟郎〔コンセプト:池上高志(サイエンス) + 村山悟郎(アート) 実装:Alternative Machine + Qosmo, inc.〕、マルヤ・ピリラ(Marja PIRILÄ、フィンランド)、 Satoko Sai + Tomoko Kuraharaの7組8名のアーティストによる新作や日本未公開作を含む70余点が紹介される。

米田知子《アイスリンク-日本占領時代、南満州鉄道の付属地だった炭坑のまち、撫順》〈Scene〉より 、2007年
東京都写真美術館蔵

作品をとおして、観る者の感覚を揺さぶり、想像力を拡張させることで実態のない記憶伝える写真表現の真価を垣間見ることができるだろう。

村山悟郎《データのバロック- 機械学習のための千のドローイング no.1》、2023年 、作家蔵

小田原のどか、作家不詳《(上野彦馬翁銅像再建除幕式)》 1951年 、東京都写真美術館蔵

また、関連イベントとして、3月2日(土)に米田知子 × マルヤ・ピリラ、4月21日(日)にグエン・チン・ティによるアーティスト・トークなども行われる。End

記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から

会期
2024年3月1日(金)~6月9日(日)
休館日
月曜休館(ただし4月29日(月)、5月6日(月)は開館。5月7日(火)は休館)
会場
東京都写真美術館 2F 展示室
(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
詳細
https://www.topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4548.html

アーティスト・トーク:米田知子 × マルヤ・ピリラ

日時
2024年3月2日(土) 13:30~15:30

アーティスト・トーク:グエン・チン・ティ

日時
2024年4月21日(日) 16:00~18:00
会場
東京都写真美術館 1階ホール
参加費
無料
定員
190名(整理番号順入場/自由席)
※当日10:00より、1階総合受付にて整理券を配布。