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2024.02.21 16:00
日産自動車とベビー用品を展開する赤ちゃん本舗は共同で、運転中の子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」のコンセプトモデルを発表した。
乳幼児を後ろ向きのチャイルドシートに乗せていると、運転席の親から赤ちゃんの姿が見えづらく、赤ちゃんが泣いてもあやせない。「チャイルドシートの壁」と呼ばれるこの課題を解決するため開発されたのが、日産のセンシング技術から着想を得た「イルヨ」である。
ロボットは、後部座席のチャイルドシート横に設置する「イルヨ」と、運転席横のドリンクホルダーに設置する「ベビー イルヨ」の2体で構成。ドライバーが「ベビー イルヨ」に特定の言葉を投げかけると、後部座席のイルヨが作動し、手を振る動作や「いないいない、ばぁ」などの動きをして赤ちゃんをあやしてくれる。
さらに、「イルヨ」は搭載されたカメラで赤ちゃんの表情を認識し、「ベビー イルヨ」に伝達。ベビー イルヨの目の開閉により、ドライバーは赤ちゃんが寝ているかどうかを把握できる仕組みとなっている。
カラーバリエーションは、メインカラーであるレッドのほか、ピンクとバニラの3つをラインアップ。「イルヨ」の実証実験を行なった北里大学医療衛生学部 川守田拓志准教授によると、「赤ちゃんの関心を惹き、かつ発達の早期に獲得する色として赤色が効果的」だとされる。ピンクとバニラは、ビギニングファミリーをターゲットとした日産「ルークス」のカラーバリエーションに合わせて選ばれた。
なお、「イルヨ」はコンセプトモデルのため、今のところ販売などの予定はしていない。体験会などを通じてユーザーから得たフィードバックを今後の取り組みに活かしていくとしている。