NEWS | ソーシャル / プロダクト
2024.02.13 13:35
阿部憲嗣は、海とヒトとを学びでつなぐプラットフォーム みなとラボ主催の第二回 国際海洋環境デザイン会議エキシビション「OCEAN BLINDNESS ー私たちは海を知らないー」に出展した作品を公開した。
デザイナーの深澤直人が主宰したワークショップ「私が思い描く海」から派生した同展では、ワークショップをとおして海について学びながら、海そのものの楽しさや魅力を引き出すプロダクトデザインを展示。そのねらいは、人間と自然・海洋環境との望ましい関係を構築するためのデザインを探り、持続可能な世界を支える担い手を育成することにある。今回、阿部は「水平線のR定規」「砂浜のボトル」「波打ち際のジーンズ」の3点を手がけた。
地球は球体だが、私たちには水平線が直線に見える。こうした現象を不思議に思った阿部は、地球の赤道半径6378.1kmの円弧を再現した「水平線のR定規」を制作した。円弧は指でなぞっても直線に感じ、地球の大きさを実感させてくれる。
「砂浜のボトル」は、砂に刺さりやすいように底を尖らせたボトルである。海を眺めながら美味しいビールやドリンクを飲むとき、底部を砂浜に少し刺して瓶を立てるのは、ごく自然なことではないだろうか。このプロダクトはそんな阿部の想いからデザインされた。
海辺で靴を脱ぎ、波に足をつけて遊んでいると、いつの間にか裾が濡れてしまう。そのような光景を思い浮かべて、色の薄いジーンズの裾を濃いインディゴで染めた「波打ち際のジーンズ」をデザイン。2色の青の境目は、まるで海のようにも見える。