ブルーボトルコーヒージャパンは、「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」を、2024年2月9日（金）に福岡市天神の警固神社でオープンする。

同店の空間デザインは、福岡と東京を拠点とするデザイン事務所 CASE-REALの二俣公一が担当。カフェの目の前にある活気ある大通りと、400年以上にわたって天神の歴史を見守り続け、穏やかな空気が流れる警固神社の両方に面しており、街と神社をつなぐような空間を目指した。

店内は、都市的な印象を与える建材用のセメント板と淡いベージュカラーや重厚感のあるウォールナット材を組み合わせ、伝統と現代の交差が感じられるデザインを採用。店内の奥に臨む警固神社の参道に向かって床を高くすることで、より落ち着いた空間になるように設計した。

空間デザインについて二俣公一は「福岡・天神という街中にありながらも、警固神社の境内という特殊な場所にあります。目の前の大通りは交通量が多いですが、境内に足を踏み入れると適度な緑に囲まれ、街の喧騒を忘れさせる穏やかな空気が流れています。そのようなコントラストのある場所での空間を考えていくと、おのずと『街』と『神社』という、相反する要素を掛け合わせながら、両者をつなぐ起点として今回の店舗があるのが良いのではないかと感じました」とコメント。

つづけて「店内は中央にコアとなるキッチンとバーカウンターを配置し、ブルーボトルコーヒーらしい象徴的なステージをしつらえています。その視線が通りから参道へと抜けるようなレイアウトにすることで、神社と通りを視覚的に結ぶことを考えました。また、今回の敷地は高低差があるのも特徴でした。そこで、境内に向かって床の高さを上げていくことで、通り側はより活気のあるフレキシブルな空間に、境内側は徐々に落ち着いた空間となるよう計画しています」と語っている。