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2024.01.15 11:00
2024年1月1日に発生した能登半島地震は、被災地の住宅やインフラ施設などに甚大な被害をもたらした。この状況を受けて、さまざまな企業や団体、自治体からの支援の輪が広がり始めている。
これまでにも各地で災害支援活動に取り組んできた建築家の坂茂が率いるNPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)と建築設計事務所 坂茂建築設計は、被災地支援プロジェクトをいち早く開始。石川県金沢市の被災者用避難所である額谷ふれあい体育館に、プライバシー確保のための紙の間仕切りと段ボールベッド150ユニットを1月9日に設営した。
坂茂が考案した紙の間仕切りシステムは、紙管をフレームとして用い、布を掛けるだけで簡単に組み立てられるものである。紙管の梁は連結が可能で、グリッド状に拡張できるのが特徴だ。また、複数のユニットをまとめて間仕切ることで、家族単位での対応もできる。
今後は能登地方からの避難者を受け入れ、ホテルなどの2次避難所へ移動するまで活用される見通しだ。また、間仕切りは同県内灘町にも配送されている。