NEWS | アート / 展覧会
2024.01.10 14:24
東京・京橋のアーティゾン美術館で展覧会「ブランクーシ 本質を象る」が2024年3月30日(土)から7月7日(日)まで開催される。
コンスタンティン・ブランクーシ(1876-1957)は、独創的で純粋なフォルムを探究し、ロダン以後の20世紀彫刻を牽引したルーマニア出身の彫刻家である。アフリカ彫刻などの非西欧圏の芸術にも通じる野性的な造形、素材への鋭い感性、洗練されたフォルムの追求などにより、同時代や後の世代の芸術家に多大な影響を及ぼした。
同展は、彫刻作品を中心にフレスコやテンペラなどの絵画作品やドローイング、写真作品など計約90点で構成される。ブランクーシの創作活動の全体を紹介する日本初の大規模な展覧会となる。
彫刻作品は約20点が国内外から集結。アカデミックな写実性やロダンの影響をとどめた初期から、対象のフォルムをそのエッセンスへと還元させていく1910年代、代表作「鳥」などに見られる主題の抽象化へと進んだ1920年代以降に至るまで、ブランクーシの彫刻家としての歩みを概観することができる。
さらに、一貫して彫刻を創作の核に据えながらも、それらを絵画作品や写真作品といった異なる手法によって横断的に相対化していく同氏の近代的なアプローチを紹介。職人的ともいえる彫刻作品における素材の性質への鋭敏な意識など、創作者としてのブランクーシの多面性も垣間見ることができるだろう。
ブランクーシ 本質を象(かたど)る
- 会期
- 2024年3月30日(土)~7月7日(日)
- 開館時間
- 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
※5月3日を除く金曜日は20:00まで - 休館日
- 月曜日(4月29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日
- 会場
- アーティゾン美術館 6階 展示室
(東京都中央区京橋1-7-2) - 詳細
- https://www.artizon.museum/exhibition/detail/572