鉄ちゃん必見 鉄道業界初!
京急電鉄の車両部品を利活用したリノベーション分譲マンション

ワークスペース座席イメージ

京浜急行電鉄は、鉄道業界初となる現役を引退した鉄道車両の部品を利活用したリノベーション分譲マンション「プライムフィット横浜富岡」(神奈川県横浜市)を2024年2月から発売する。

同マンションは、築28年の企業社宅を一棟まるごとリノベーションしたもので、新築や一般的な中古マンションとは異なる「新しい暮らしの選択肢」を提案。その一環として、新設した共用部の集会スペースやワークスペースのソファに、京急車両の「座席シート」を使用する。

京急車両の座席シート

専門の工場にてメンテナンス・クリーニングを実施

さらに、ワークスペースの座席上には、荷物を置く「網棚」を活用した飾り棚を設置し、ワークスペースの入室表示には「車側灯」、マンションの階数表示には「車両番号銘板」を採用するなど、廃棄される部材のアップサイクルを行う。

マンションが立地する富岡・能見台周辺エリアは、海に近い環境の良さから住宅地として発展。明治から大正にかけては政治家や文化人が別荘を構え、1930年には「京急富岡」駅のもとになる駅が誕生した。

戦後の1952年頃からは沿線の開発が本格化。1990年には「京急ニュータウン富岡」の建設も始まった。同マンションでの鉄道車両の部材を利活用した空間デザインは、京急の沿線開発とともに進められた富岡の街づくりの記憶を想起させるものにもなっている。End