西鉄と日立、デジタル技術を活用した
ポップアップストアサービスのプレ運用を開始

西日本鉄道日立製作所は、デジタル技術を活用し、企業の手軽なテナント出店と顧客の快適な購買体験を実現するデジタルポップアップストアサービスのプレ運用を開始した。このプレ運用は、福岡市天神にある雑貨館インキューブ天神店で2024年1月14日(日)まで、ソラリアプラザでは2024年1月17日(水)から3月31日(日)まで行われる。

西鉄は、福岡に店舗がない企業やECのみの企業など幅広く誘致し、顧客にさまざまなテナントでの買い物を楽しんでもらいたいという想いから、テナントの負担軽減につながる新たな出店形態を検討。日立と共同でDXを活用した複数の実証実験を2022年から実施してきた。これらの実証結果をふまえ、今回のプレ運用を開始した。

ポップアップ内には、AIアバターを活用した接客用サイネージを設置。生成AIを活用し、アバターからの質問に回答するだけで商品がレコメンドされる仕組みだ。多言語に対応するほか、サイネージに搭載されたAIカメラによる性別・年代判断に基づき、商品を選択してくれる

「AIアバター」 ※雑貨館インキューブ天神店は、AIアバターの多言語対応機能・生成AI機能・AIカメラに未対応。

さらに、人感センサーと連動したスマート商品棚では、商品に手をかざすとサイネージにその詳細を自動表示。商品に手を伸ばしたデータも収集し、購買前の顧客の行動について分析できるようになる。

「スマート商品棚」

また、顧客と店員それぞれの表情や手元の商品を画面で共有し、パンフレットを見せながらのオンラインでのリモート接客も実現。混雑状況や換気状態、温度・湿度などをIoTセンサーを活用して可視化することで、快適な施設環境を提供するEnd

リモート接客時の様子。

施設環境可視化イメージ。 ※リモート接客と施設環境可視化は、雑貨館インキューブ天神店では未実施。