大阪・関西万博、主要施設のイメージパースを公開
迎賓館のデザイン監修は建築家・藤本壮介

迎賓館 外観イメージ

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場に建設される、迎賓館・大催事場・小催事場のイメージパースが2023年11月29日(水)に公開。4つの催事施設の正式名称も合わせて発表され、大催事場を「EXPO ホール」、小催事場を「EXPO ナショナルデーホール」、屋外イベント広場を「EXPO アリーナ」、メッセを「EXPO メッセ」と命名した。

藤本壮介がデザイン監修を手がける迎賓館は、床面積約4,600平米、自然光や自然通風、自然素材を使用した平屋建ての建物である。日本と世界を結ぶ「輪の回廊」、自然を大切にする日本の心を表現した庭園、世界の人々と共有する広い空、平明な屋根、そしてこれらをつなぐ「和の回廊」により環境性や快適性をもたらし、日本らしいおもてなしと感動を提供する。

迎賓館 内観イメージ

会場全体のシンボル「EXPO ホール」は、1970大阪万博の「太陽の塔」を連想させる建物である。床面積は約8,400平米、2階建のホールには約2,000席を設置し、開閉会式や公式参加国式典などのイベントを開催。黄金に輝く円形の大屋根や、荒々しい表情の壁面と大地から立ちあがるような力強いシルエットが特徴的である。円形劇場は、質感のある純白の布地で包みこむことで、客席・舞台が一体となる祝祭空間を創出する。
 
床面積約4,800平米、2階建の「EXPO ナショナルデーホール」には、イベント会場や飲食施設、展示場、能に対応する小ステージを配置。屋外には複数の帯状のスラブが広がり、屋内には催事会場が入り混じる生き生きとした環境を構築する。古代から国際交流の玄関口であったこの場所の海や大地との関係性、風や水、光のエネルギーをまとう生命体としての地球、そして未来の記憶をも象徴する建築を目指している。End