NEWS | テクノロジー
2023.12.05 15:40
高齢化や労働人口の減少は、日本をはじめとする世界中の国々が直面する課題である。労働力不足を補うため、さまざまな用途や場面で重要な役割を果たすと期待されているのが産業用ロボットだ。
こうしたロボットの開発や導入を促進するために、セグウェイ・ナインボットと米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)は、自律移動ロボット(AMR)の開発用プラットフォーム「Nova Carter」を発表した。
「Nova Carter」のシャーシはセグウェイの「RMP Lite 220」をベースにしており、サイズは奥行き722×幅500×高さ556mmと小型。高性能のモーターやバッテリーで駆動する。
最大の特長は、NVIDIAが提供するプラットフォーム「Isaac NOVA Orin」にある。搭載されたステレオカメラ4台と魚眼カメラ4台、2D LiDAR 2台と3D LiDAR 1台、高速のコンピューティングを駆使してデータを収集・処理し、エリアの詳細なマップを作成。さらに、「Isaac Sim」と呼ばれるシミュレーション用のアプリケーションを通じて、3Dの仮想空間内でロボットのトレーニングを積み重ねることで、経路や運用効率の最適化をサポートする。
これにより、工場や倉庫など、人やモノが頻繁に移動する広大で複雑な環境でも、時間を無駄にすることなくAMRを即座に導入でき、複数のAMRが人間と協調して安全に稼働できるようになるとしている。
2023国際ロボット展
- 会期
- 2023年11月29日(水)~12月2日(土) 10:00~17:00
※展示会の入場登録には日刊工IDが必要。 - 会場
- 東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)
- オンライン
- 2023年11月22日(水)~12月15日(金)
- 詳細
- https://irex.nikkan.co.jp/