坂本龍一のメディアアート分野での功績を称える
「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」開催

野村萬斎+坂本龍一+高谷史郎《LIFE – WELL》2013年
Photo by Atsushi Tanabe ©︎山口情報芸術センター[YCAM]

東京・西新宿のNTT インターコミュニケーション・センター [ICC]で「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」が2023年12月16日(土)から2024年3月10日(日)まで開催される。

Photo by Neo Sora ©2022 Kab Inc.

2023年3月に71歳で惜しまれつつ逝去した音楽家・坂本龍一は、1990年代初頭の黎明期よりインターネットに関心を向け、インターネットライブを実施するなど作品へのメディアテクノロジーの積極的な導入を行ってきた。

毛利悠子《そよぎ またはエコー》2017年(部分)
「札幌国際芸術祭2017」展示風景 Photo by Ikuya Sasaki

毛利悠子《そよぎ またはエコー》2017年(部分)
「札幌国際芸術祭2017」特別イベント「After the Echo」での演奏風景 Photo by Ikuya Sasaki

また、1996年の岩井俊雄(アーティスト)とのコラボレーションをはじめとして、2000年代以降はカールステン・ニコライ(ミュージシャン)、高谷史郎(アーティスト)、真鍋大度(アーティスト兼デザイナー)、毛利悠子(アーティスト)らとのインスタレーション制作など、現代美術やメディアアートの分野でも多くの作品の制作を手がけた。

坂本龍一+真鍋大度《センシング・ストリームズ-不可視、不可聴》2014年
「札幌国際芸術祭2014」展示風景 Photo by Keizo Kioku ©︎札幌国際芸術祭実行委員会

Dumb Type + Ryuichi Sakamoto《Playback 2022》2022/23年

同展では、坂本と共同制作を行うなど親交のあったライゾマティクスの真鍋大度を共同キュレーターとして迎え、過去の演奏データをもとにした作品や国内外のアーティストによる同氏と関連のある作品、これまでのICCでの展示などの記録を紹介する。

出演:坂本龍一「IS YOUR TIME コンサート」 Photo by Mayuko Yamaguchi

会期中は、キュレーターや出品作家、ゲストによるトークやシンポジウム、上映プログラム、コンサートなどのイベントも合わせて開催。メディアアートの分野でも多大な功績を残した坂本を追悼するとともに、未来に向けて新たな「坂本龍一像」を提示する。End

坂本龍一トリビュート展(仮称)

会期
2023年12月16日(土)~2024年3月10日(日)
開館時間
11:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
会場
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
詳細
https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2023/trubute-to-r-s/