ATELIERMOの店舗内

キュレーションギャラリー「ATELIERMO（アトリエ・エムオー）」は、初の店舗を2023年11月15日（水）に東京・南青山にオープンした。

コンセプトは、アメリカの作家 ヘンリー・デイヴィッド・ソローの著書「ウォールデン 森の生活」にインスパイアされた「自然と共にあるシンプルで豊かな生き方」。店内には、パズル彫刻を得意とするブライアン・ヴィルシャーらの工芸やオブジェクト、ジャン・プルーヴェやアイリーン・グレイをはじめとするヴィンテージ家具、ジル サンダーやメゾン マルジェラなどのウェアを展開する。また、アーティストやデザイナーの期間限定の展示などを展開していく。

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デザイナーの柳原照弘が手がけた空間は、ビルの躯体をそのまま活かした内壁、白の間仕切り壁、素焼きレンガの床で構成。広がりのあるメインエリアと壁に仕切られたエリアが緩やかにつながることで、訪れた人を奥へと引き込んでいく。常に変化していく流動的な空間であり、家具やアート作品を自由に配置が可能だ。

「新青山ビルを改めて見ると、ロンドンのバービカン・センターの空気感に似ているように感じ、時を経た重厚感を生かしながら、いつからそこにあったのか分からないような時間的価値のある空間にしたいと考えました。素材や色使いはニュートラルにしながらも、質感のある不揃いのレンガで空間に個性をもたせています。一度焼いたレンガタイルをスライスして普段使わないレンガの内側の面を見せることで、ゆがみや素材の手触り感といった独特な表情をつくり出します。ものや人が出入りしながら絶えず変化する『余地を残した空間』となるように意識しました」と柳原はコメントを寄せている。