廃楽器をデジタルデバイスに生まれ変わらせる
島村楽器とKonelによる「転生楽器」

島村楽器とクリエイティブ集団のKonel(コネル)は、廃棄される楽器をデジタルデバイスとして生まれ変わらせるアップサイクルプロジェクト「転生楽器」をスタートさせた。

同社はこれまで「楽器アップサイクルプロジェクト」として、廃楽器を使用したインテリア製品を制作し、その収益を寄贈して子どもたちの音楽教育環境を育む取り組みを行ってきた。Konelは「妄想と具現」をテーマに、30職種を超えるクリエイターやアーティストが集まるコレクティブであり、スキルを越境したブランドデザイン・研究開発・アート制作を手がけている。

今回はKonelを中心に、アーティストの「ぺのてあ」をはじめとしたプロデューサーやプロダクトデザイナーが集結。これからの人と楽器の関係性を考えるべく、今までにない視点で楽器の機能や形状を再解釈し、廃楽器に道具として新たな命を吹き込むプロジェクトを展開する。

その第1弾として、廃棄されるはずだったトランペットをPC専用ショートカットキーボードにつくり替えた。3つのピストンには好きなショートカットキーを割り当てることができ、ピストンを押すとデータの保存やプリントアウト、スクリーンショットなどが実行できる。

音が鳴らなくなった楽器を捨ててしまうのではなく、仕事で使えるアイテムに生まれ変わらせることで、音楽を奏でるように仕事を楽しむことができるかもしれない。今後、ほかの楽器がどのようなプロダクトへ転生していくのか楽しみだEnd