KASAによるインスタレーション「風の庭」
東京ミッドタウン・ガーデンで展示中

東京・六本木の東京ミッドタウンで、デザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」が10月29日(日)まで開催されている。2023年のテーマ「いざなうデザイン」のもと、国内外の第一線で活躍するデザイナーによるインスタレーションなどが楽しめる。

なかでも注目の展示は、アレクサンドラ・コヴァレヴァと佐藤 敬による建築家ユニット「KASA」が手がけた「風の庭」だ。青々としたミッドタウン・ガーデンに風をモチーフとした無数のプロダクトを設置し花畑を表現した作品で、芝生の上に流れゆく秋の風を眺めながら、快適な都市生活のなかで忘れがちな風の心地よさを感じることができる。

小さな花々のようになびくプロダクトは、芝生のあちこちに波紋を描くように正円の幾何学模様でリズミカルに配置されており、眺める場所によってその姿を変える。また、ひとつひとつのオブジェを覗き込むと、周辺を映し込んだ小さな風景が揺らぎ、その輪郭が曖昧になる様子を伺うことができる。

Photo by Bertram Shum

Photo by Bertram Shum

会期最終日には、「展示終了後も作品が捨てられることなく、日常の風景に溶け込んでいってほしい」というKASAの想いから展示しているこれらのプロダクトを持ち帰れる「採集会」が開催される(詳細は東京ミッドタウン公式インスタグラムで告知される)。End

風の庭

会期
2023年10月6日(金)~10月29日(日)
時間
11:00~17:30 ※荒天中止
会場
東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン(東京都港区赤坂9-7-1)
料金
無料
クリエイター
建築家ユニット アレクサンドラ・コヴァレヴァ+佐藤 敬 / KASA
詳細
https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/designtouch/windgarden.html