NEWS | アート / 展覧会
2023.10.20 16:27
パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで、アメリカの画家マーク・ロスコ(1903-1970)の作品を紹介する「MARK ROTHKO」展が2024年4月2日(火)まで開催されている。
同展では世界中の美術館や個人コレクションが所有するマーク・ロスコの作品約115点が一堂に会する。日常のシーンやニューヨークの地下鉄のような都市風景を描いた1930年代の作品から、古代神話やシュルレアリスムにインスピレーションを受けた作品、悲劇的な人間像を表現した戦時中の作品を経て、抽象表現主義への転換を遂げた1946年以降の作品まで年代順に展示し、ロスコの全キャリアを辿ることができる。
さらに、1958年に建築家のフィリップ・ジョンソンがデザインしたニューヨークの「フォー・シーズンズ・レストラン」のために制作され、結局はロスコが手元に残したのち、1969年にテート・ギャラリーに寄贈された絵画シリーズも特別に展示。また、ワシントンD.C.のフィリップス・コレクションにある、ロスコに捧げられた「ロスコ・ルーム」からも作品が提供される。
ロスコはかつて「私が画家になったのは、絵画を音楽や詩と同じくらい感動的なものにしたかったからです」と語った。この展覧会は、彼の多様な作品を見つめ直し、絶え間ない問いかけ、鑑賞者との言葉なき対話を行う意志、「色彩画家」とみなされることの拒絶といった氏の創作態度を改めて理解する機会となるだろう。
MARK ROTHKO
- 会期
- 2023年10月18日(水)~2024年4月2日(火)
- 会場
- フォンダシオン ルイ・ヴィトン(8 Av. du Mahatma Gandhi, Paris, 75016 France)
- 詳細
- https://www.fondationlouisvuitton.fr/en/events/mark-rothko