「BUG」空間イメージ。

リクルートホールディングスが運営する新しいアートセンター「BUG」が、東京・丸の内にて2023年9月20日（水）にグランドオープンする。

「この世界に、バグを。」をキーメッセージとして掲げる同センターは、展示だけでなく、作品やアーティストが外とつながり、広がっていくような空間でもある。今年4月に先行オープンした併設の「BUG Cafe」では、BUGのコンセプトをもとに展示にまつわる書籍の紹介やイベントなどを展開する。

また、外から展示の様子が垣間見える段状の展示壁も特徴的。一番低い壁面でも3mの高さがあり、展示壁として十分な高さと面積を確保するとともに、大通り側の壁面も造作が可能となっている。

グラフィックデザイナーの菊地敦己が手がけたロゴは「BUG」の文字を○△□の形で構成。アーティストの成長を後押しする場という想いを込めて、右肩上がりのデザインとした。

雨宮庸介「雨宮宮雨と以」展 メインビジュアル。

こけら落としは、アーティストの雨宮庸介による個展「雨宮宮雨と以」を9月20日から10月30日（月）まで開催。雨宮は、1300年をかけて行うプロジェクト「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」をはじめ、絵画、彫刻、映像、パフォーマンスによる領域横断的な制作方法を通じて「世界」というものの条件や普遍性に揺さぶりをかける活動を展開している。

同展では、雨宮のこれまで蓄積してきた活動を新たに発展させ、まっさらの空間に化学反応を起こすような出来事が創出されるだろう。