「M0.0NSHOT（ムーンショット）」

アメリカのシューズブランド Allbirds（オールバーズ）は、世界初のネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT（ムーンショット）」を2024年春に発売する。

同ブランドは、2016年の創業以来、快適性とシンプルなデザイン性、そしてサステナビリティを兼ね備えたスニーカーづくりを目指し、カーボンフットプリントの削減を目標に企業努力を重ねてきた。

その集大成といえる「M0.0NSHOT」は、シューズ業界の平均的なカーボンフットプリントが14kg CO2e（二酸化炭素換算の数値）に対して、カーボンオフセットに頼らずに0.0kg CO2eを実現した。

アッパーには、ニュージーランドの農場兼宿泊施設「Lake Hawea Station（レイク・ハウェア・ステーション）」から調達した、カーボン・ネガティブな再生型農業ウールを使用。パッケージはサトウキビ由来のポリエチレンで真空包装することで、輸送時の重量とスペースを軽減した。

今年6月には同シューズのプロトタイプを発表し、ネットゼロシューズのデザインを「RECIPE B0.0K」という名称でオープンソース化。これをもとにして、ファッション業界全体に0.0kg CO2eのものづくりが拡がることが期待される。