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2023.05.12 16:21
ヤマハデザイン研究所は、2023年4月に開催された「ミラノデザインウィーク2023」で「You Are Here」と題したインスタレーションを披露した。
今回の展示では、楽器を物ではなく友人やペットのように「ここにいる」(You Are Here)特別な親密さをもつ存在であると考え、さまざまな道具を考案。
例えば、演奏のときに椅子にもなるサックス用のスタンド「Wake me up」やコントラバスを立てかけるスタンド「Lean on me」をはじめ、バイオリンと弓の収納庫「Meow」、フルートが浮かぶように見えるスタンド「Leave it to me」など、そこに楽器を置くことで美しさが強調される道具である。
さらに、またがって体を揺らすことで音が鳴り響く木馬型楽器「Rock me on」や寄りかかってゆらゆらと身体を楽器のように動かせる人間のためのスタンド「Swing with me」、スマホサイズの譜面立て「Look at me」など、人間と楽器の関係をより親密にする道具も展示された。
これらに共通するのは「楽器とともに暮らすことが楽しくなる家具のようなもの」というコンセプトだ。日常生活になじむ楽器の置き場所や、さりげなく演奏が始められる仕掛け、音が出る室内遊具など、いずれも楽器が「ここにいる」ことを私たちにあらためて気づかせてくれるアイテムである。
— Webマガジン「AXIS」 (@axismag) 2023年4月22日