マハラムによる環境負荷を軽減する
新作テキスタイルコレクション

1902年創業のニューヨークのテキスタイルブランド「マハラム(Maharam)」は、このほど春夏向けの新作コレクションを公開した。

今回発表された「Canopy」「Cumulus」「Hive」の3種は、100%急速分解性をもつ使用済みリサイクルポリエステルでつくられているのが特徴である。従来のポリエステルは分解に100年以上かかるとされるが、同製品は「嫌気性環境」で微生物がポリエステル糸の分子構造に付与されたバイオポリマー触媒を餌にするため3~5年で分解できる。急速に分解が行えるため、ゴミ処理場や海上のゴミを減らし環境への負荷を削減する。

「Canopy」

「Cumulus」

「Hive」

マハラムは、テキスタイル製造時に発生する環境や人体に深刻なリスクをもたらす有害な化学物質についても配慮し、仕上げ工程での抗菌剤やフタル酸エステル、難燃剤の使用を取りやめた。さらに、環境汚染や健康被害のおそれがあるとされる防汚剤「PFAS(有機フッ素化合物)」にも着目し、現在販売している製品の75%でPFASを除去し、2023年1月以降に発売されるすべての製品ではPFAS不使用を実現している。End