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2023.04.04 19:16
隈研吾建築都市設計事務所が、2022年にスタートした新しいワークスタイルのプラットフォーム「Kuma Mobile Office(KuMO)」だが、北海道東川町と沖縄県那覇市に加え、岡山県真庭市でもオープンする。
同プロジェクトは、自然の中で働きながら、地域と深くつながるためのサテライトオフィスを全国に展開するものである。隈研吾建築都市設計事務所のスタッフが働くだけでなく、コワーキングスペースを兼ねているので、会員は自由に使用することができる。
「KAGUの家」と呼ばれる北海道東川町の施設は、地元の木材を使用した建物である。共用のキッチン、トイレ、リビング、打合せスペースを備えており、ワークステーションとして最大12人が活動できる。
東川町は木工家具の町として知られ、同事務所と共同で棚と机が一体となった家具を開発。これらは耐震システムの一部として建築に嵌めこまれており、建築と家具との境界を取り払った実験的な施設となっている。
焼き物の街として知られる那覇市壺屋の「SHAREtsuboya」は、コンクリートブロック造・3階建ての古いビルを改装したサテライトオフィス兼店舗である。
1階は、リカーショップ「LIQUID」とソーセージショップ「TESIO」からなる「LIQUID THE STORE」が入居。牧志公設市場などの市場エリアが隣接し、目の前には旧・農連市場(現・のうれんプラザ)があるなど、ストリートに開かれたスペースである。
2階のサテライトオフィスには、ワークデスク12席を用意。集中して仕事ができるカウンターを窓際に設置するとともに、中央部には小さな丸テーブルを並べることで、開放感のある空間となっている。
打ち合わせスペースは、ガラスで仕切ることにより、メインスペースと連続しながらも快適なミーティングが可能。3階のゲストルームは、オフィスと連携しており、ワーケーションとして那覇で働ける環境を提供している。