英サステナブル・デザインスタジオ Gomi
廃棄物を活用したスピーカー「collection one」を発売

英ブライトンに拠点を置くサステナブル・デザインスタジオ「Gomi」は、廃棄物を活用した新しいスピーカー「collection one」を2023年3月21日(火)に発売した。

大量生産・低コスト・低品質の製品が世にあふれるなかで、Gomiが取り組むのは、廃棄物のアップサイクル。持続可能性はもちろんのこと、優れたデザイン性を付与し、モノクロが多いスピーカーを個性的なものに変えることで、廃棄物に対する見方も変わると同スタジオは考えた。

原材料は、地元のリサイクル会社と協力して、埋め立てや焼却される廃棄物から調達。「collection one」では、1台につき、ビニール袋で約45袋分の廃プラスチックと電動自転車から再利用したリチウムバッテリーを使用する。これにより、1台つくるたびに6トン以上の廃棄物の再利用が可能だとしている。

「PANTHER」

「AVALANCHE」

「ULTRAVIOLET」

カラーは、アート作品をイメージしたマーブリングパターンの「PANTHER」「AVALANCHE」「ULTRAVIOLET」の3色を展開。すべてハンドメイドのため、それぞれ異なるパターンに仕上がっており、限定版のシリアルナンバーもついている。

機能面では、フル充電で32時間の使用が可能。Bluetooth5.0やAUX端子を採用しており、複数のスピーカーをペアリングさせることもできる。また、下取りや修理、Bluetoothなどのアップグレードも提供しており、29のパーツはモジュラー設計により、簡単に取り外して交換や修理が可能だ。

Gomiの共同創設者兼最高デザイン責任者 Tom Meadesは、「Gomiはアートとデザインという2つの世界からインスピレーションを得ており、ミニマリズムと機能性、洗練された見た目が特徴です。私たちが目指すのは、いわばディーター・ラムスとピカソの衝突です。『collection one』では、そのバランスをうまく取ることができたと思います」とコメントしている。End