NEWS | インテリア
2023.03.30 18:34
2022年の10月に東京・日本橋にオープンしたコーヒースタンド「CHOOZE COFFEE(チューズコーヒー)」の第1号店では、時間帯やその日の体調に合わせて、カフェインの量を選択することができる。
これまで、一般的なカフェで提供されるデカフェはせいぜい1〜2種類程度しかなく、顧客側の選択肢は少なかった。しかし、CHOOZE COFFEEでは、特定産地でつくられた小ロットシングルオリジンのスペシャルティコーヒーから、ラテやフラッペ、アフォガートなど提供するすべてのメニューからカフェイン量を選択することが可能。妊婦や精神安定剤など睡眠改善の薬を服用する人でも、カフェインの摂取量を気にすることなく好みのコーヒーを飲むことができる。
同店のブランディングを手がけたのは、東京・渋谷のデザインオフィス イド。オフィスワーカーが集うエリアに位置することから、緊張と緩和の交点となる空間づくりを目指した。
店内の大きな窓はバリスタの働く姿がディスプレイとして機能するとともに、清潔感と柔らかさを備えたミントグリーンのブランドロゴの視認性を高めている。店内は、白やステンレスを基調とし、柔らかな曲線や左官によるテクスチャーが取り入れられており、無機質なラボのようである。
また、ロゴやパッケージなどのグラフィックデザインもイドが手がけている。コーヒー豆からカフェインを最適な方法で抜き取るという製造工程を記号的に表現したロゴをはじめ、コーヒーカップやパッケージは、カフェイン量の違いを明確に示すカラー展開としている。