NEWS | 建築
2023.03.09 17:23
東京・六本木の森美術館は、「へザウィック・スタジオ展:共感する建築」を2023年3月17日(金)から6月4日(日)まで、東京シティビュー(屋内展望台)にて開催する。
ヘザウィック・スタジオは、イギリスのデザイナーであるトーマス・へザウィックが1994年にロンドンで設立。これまでに世界各地で革新的なプロジェクトを手がけるなど、現在もっとも注目されるデザイン集団のひとつである。
日本で初の展覧会となる同展では、主要プロジェクト28件を紹介。「ひとつになる」、「みんなとつながる」、「彫刻的空間を体感する」、「都市空間で自然を感じる」、「記憶を未来へつなげる」、「遊ぶ、使う」の6つの視点で構成され、人間の心を動かす優しさ、美しさ、知的な興奮、共感をもたらす建築とは何かを探る。
同スタジオのデザインは、自然界のエネルギーや建築物の記憶を取り込み、都市計画のような大規模プロジェクトにおいてもヒューマン・スケールが基準となる、という信念に基づく。
その根底には、プロダクトや建築物というハードのデザインよりも、人々が集い、対話し、楽しむという空間づくりへの思いがあるという。誰も思いつかなかった斬新なアイデアで溢れた空間は、ものやその土地の歴史を学び、多様な素材を研究し、伝統的なものづくりの技術に敬意を払いながら、最新のエンジニアリングを駆使して生み出される。
コロナ禍を経て、私たち人間と都市や自然環境との関係性は見直されつつある。ヘザウィック・スタジオのデザインは、こうした時代において、さまざまな示唆を与えてくれるだろう。
へザウィック・スタジオ展:共感する建築
- 会期
- 2023年3月17日(金)~6月4日(日)会期中無休
- 開館時間
- 10:00~22:00(最終入館 21:00)
- 会場
- 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
- 詳細
- www.mori.art.museum/jp/exhibitions/heatherwick