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2023.02.09 18:57
東京・西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]にて、企画展「多層世界とリアリティのよりどころ」が2023年3月5日(日)まで開催されている。
2020年度からはじまった「多層世界」シリーズは、オンライン・プラットフォームを活用した展示となり、これまでに「多層世界の中のもうひとつのミュージアム」(2021年)と「多層世界の歩き方」(2022年)を開催してきた。
3回目となる今回の展示では、現実空間と情報空間が共存する多層世界のなかでの展覧会のあり方を模索。メディア・アート作品を通して、外出制限が行われる時代と、その要請にもとづくこれからの社会において、人々の意識や感覚にどのような変化があらわれるのを考察。
メタバースやミラーワールドといった仮想空間や現実空間をデジタル化した鏡像世界は、いよいよ現実のものとなり、世の中に実装されつつある。例えば、建築界では、現実世界の建築が仮想世界でのシミュレーションにもとづいて設計されたり、仮想世界が現実を模倣するだけではなく、現実が仮想世界から触発されることもある。
リアルとバーチュアルは、こちら側とあちら側のような対概念ではなく、その間には無数のグラデーションがある。そして、そのグラデーションのなかで、人々はバランスを取りながら共存し、それぞれの居心地のいいバランスの取り方が求められる。
今回は、出品作家の内田聖良、佐藤瞭太郎、柴田まお、たかはし遼平、谷口暁彦、トータル・リフューザル、藤原麻里菜の7組による作品から、多層世界時代の現実のあり方を提案。会場でのリアル展示のほか、一部作品はオンラインからも体験できる。
また、関連作品も上映中で、佐藤瞭太郎の「All Night」(2022年)と「Interchange」5.1ch版(2022年)、トータル・リフューザル「How to Disappear」(2020年)の3作品を紹介。
その他、アーティスト・トークをICCの特設会場で開催。YouTubeでのライブ配信も予定している。
多層世界とリアリティのよりどころ
- 会期
- 2022年12月17日(土)~2023年3月5日(日)
- 会場
- NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA、ハイパーICC
- 開館時間
- 11:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、2月12日(日)
- 入場
- 事前予約者を優先。事前予約受付は、来場希望日の7日前 11:00より各入場時間の終了まで。ICC受付では当日券を販売する。
- 詳細
- https://hyper.ntticc.or.jp/viewpoints-of-reality/?utm_source=www_special_button&utm_medium=referral&utm_campaign=VRML
「多層世界とリアリティのよりどころ」展 関連作品上映
- 上映日
- 2023年2月17日(金)~2月19日(日)、2月23日(木・祝)~2月26日(日)、3月3日(金)~3月5日(日)
- 上映時間
- 各日とも12:00~/14:00~/16:00~
- 会場
- ICC 4階 シアター
- 定員
- 各回27名(当日先着順。11:00よりICC ギャラリーA 改札にて整理券を配布)
※「多層世界とリアリティのよりどころ」展の入場チケットが必要。 - 詳細
- https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2023/viewpoints-of-reality-in-the-multi-layered-world-screening/