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2022.11.28 16:24
スウェーデン・ストックホルムの電子楽器メーカー teenage engineeringはこのほど、新たな製品「teenage engineering choir」を発表した。8つの木製人形からなるシリーズで、音楽に合わせて合唱してくれるユニークなスピーカーである。
合唱のレパートリーはベートーヴェン第九「歓喜の歌」といったクラシックの歌だけでなく、BLE-MIDIを介してオリジナルの曲も演奏してくれるという。それぞれに特徴的な声域があり、力感あふれるソロを歌いあげるなど、アカペラコンサートに浸ることもできるそうだ。
合唱を行うには、スピーカーモジュール内のセンサーを振動や動きに反応させればOK。人形の頭やテーブルを軽くタップすると再生や一時停止ができ、人形を左右に傾ければ音量の調節も可能だ。面倒なときは少し叩いてオフしたりと、人形をコントロールするでも楽しめる。
8体の人形は、バリトン、メゾソプラノ、バス、アルト、テナー、コントラアルト、ソプラノといった声域がある。さらに、イタリア、ドイツ、コサック、エジプト、オランダ、日本、ロシア、パレスチナと出身地が設定されており、それぞれにその地域の名前が付けられている。デザインもその場所にちなんだものとなっているようだ。
本体はブナの無垢材から手作りされていて、ハードワックスオイルで仕上げている。内部のスピーカーモジュールは取り外し可能で充電式。最大4時間の演奏ができる。
また、同社のポータブル・シンセサイザー「OP–1 field」「OP–Z」をはじめ、Bluetooth内蔵のMIDIキーボードでもコーラス隊を操作できるので、自分で作曲した好きな音楽を奏でることができるそうだ。