「FUJI TEXTILE WEEK 2022」いよいよ開幕
参加アーティストや出展作品が公開

織物産地である山梨県富士吉田市を舞台にしたテキスタイルの祭典「FUJI TEXTILE WEEK 2022」が、いよいよ2022年11月23日(水・祝)より開幕する。2つの展覧会を組み合わせたハイブリッド展で、さまざまなイベントを展開する。

まず、アート展「織りと気配」は、国内外のアーティストがテキスタイルを素材にした作品や、機屋との共同作業で作り出したユニークな作品を展示する。柔らかく風でなびく作品や、不定形の形状をえがく作品などが登場する。

▲作品イメージ, 安東陽子《Aether 2022》

▲参考イメージ:落合陽一《The Silk in Motion》(仮)

▲シグリッド・カロン
参考作品:《OCCUPIED SPACE IV》
2011, buisnet geregen in de ruimte, 12 x 6 x 4 meter

▲参考作品:パトリック・キャロル
展覧会 Memoriam/追悼 より
撮影:mateus porto

展示を通して、「堅固な形状を半永久的に維持するはずの彫刻」という概念とは対極の、しなやかに変化し、ゆらぐ彫刻の可能性を追求する。それは柔軟に時代を生き抜く創造性の姿となるもので、テキスタイルとアートが織りなす新しい美の世界を楽しむことができる。

今回は、安東陽子や落合陽一ら、9人の作家が山梨県富士吉田市下吉田地域の空き家、寺、神社など、ギャラリーなど7つのスペースを使ってアート作品を展示。産地の機屋とアーティストによる共同制作「機屋共創プロジェクト」も行われる。

▲参考イメージ:小林万里子《荷を引くものたち(仮)》

▲参考イメージ:高須賀活良《NEGENTROPY(ネゲントロピー)》

▲参考イメージ:YUIMA NAKAZATO《Behind the Design》

▲村山悟郎《自己組織化する絵画<過剰に>》
撮影: Elsa Okazaki

▲参考イメージ:エレン・ロット《Cover hold me 2》

そして、産地の歴史や現代のテキスタイルシーンを紐解く産地の展示会「WARP&WEFT」が開催。会場では、産地の原点である甲斐絹の解説や、山梨県産業技術センターが所蔵する明治から昭和初期に産地で織られた貴重な生地から、現在の織物工場が生み出すプロダクトまでの、時代の流れや社会の変容に合わせて進化した生地やプロダクトの変遷を見ることができる。

▲撮影:吉田周平

▲撮影:吉田周平

そのほか、事務局が選出したアーティストや建築家、デザイナーによる、新たなテキスタイルの使い方、表現、研究などの活動を紹介する「フリンジプログラム」が開催。古市淑乃渡邊竜康による展示を予定している。End

▲参考イメージ:古市淑乃《Colors by Reflection》
with CHROMASHINE®️
from Toyo Aluminium K.K.

▲参考イメージ: 渡邊竜康《美しさの硬い芯》
FUJI TEXTILE WEEK 2021
撮影:吉田周平

FUJI TEXTILE WEEK 2022

会期
2022年11月23日(水・祝)~12月11日(日)
期間中の水曜~日曜日(※月曜~火曜は休み)
開場時間
平日 10:00~16:00(15:30 受付終了)
祝日・休日 10:00~17:00(16:30 受付終了)
会場
山梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺地域
詳細
https://fujitextileweek.com/