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2022.11.15 12:48
スイスの時計ブランド ID Genèveは、パッケージ会社のNotplaと共同で、自宅で堆肥化ができる海藻でできたパッケージを発表した。
ID Genèveは持続可能な開発をベースとした生産チェーンをもち、業界の平均よりもCO2排出量が少ない素材を採用する時計ブランドである。一方、Notplaは、海藻を利用して、環境汚染の主な原因の 1 つである使い捨てプラスチックの代替物を開発している。
両社は環境サミット「チェンジ ナウ」で出会い、時計業界で用いられる使い捨てのプラスチックパッケージの代替物を開発。同ブランドの新作ウォッチ「Circular S」のためにデザインされたもので、素材に海藻バイオマスを使っており、100%生分解性があるので4~6週間で堆肥にすることができる。
今回は、従来のプラスチックと類似した特性を多くもつ素材「Notpla Rigid」を使用。海藻を加工した後で出る繊維状の副産物を使った素材で、廃棄される資源で特徴のある見た目のボックスを作り上げた。
気候変動への対策が課題となるなか、海藻は地球上でもっとも豊富なバイオマスの1つとして注目を集めているという。ジャイアントケルプ(オオウキモ)は1日で20%も大きくなるが、食用としては使われず、生産には肥料や淡水を必要としない。また、養殖された海藻は樹木の20倍の速さでCO2を吸収するそうだ。