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2022.11.10 17:45
サービスロボットメーカーのテムザックは、下水道点検の作業効率化を助けるクモ型ロボット「SPD1」(プロトタイプ)を開発した。
1970年代から整備された下水道管渠の標準耐用年数は50年だそうで、これを経過して老朽化している状況にあるという。また、建設業界の中でも下水道工事現場では慢性的な人手不足が課題となっており、点検や修繕が完了する見込みが立っていないのが現状だそうだ。
そこで、道路・下水道管整備会社からの依頼を受け、今後増えることが予想される多様なニーズに対応するための新たな試みとして、純国産の汎用性が高い多脚歩行式管渠内調査ロボットができあがった。
現在、国内で下水道管内を調査するために用いられる機器の9割以上がタイヤ走行式のTVカメラ車であるのに対し、同機では走破性に優れた多脚歩行式を採用。脚は管の内径に柔軟に沿うよう設計されており、異なる直径の管も走行できる。
単体でも群れでも調査・作業ができ、先頭が前方確認、2台目が調査箇所記録、3台目が必要箇所へ作業といった編成も可能。ゲームコントローラを使うことで直感的な操作ができ、360度カメラ搭載で煩雑な操作が不要だそうだ
今後は下水道管調査の現場において実証実験を実施した後、製品モデルを発表する予定。作業可能なアームを追加するなど、機能を付け替えることで、下水道工事以外にも、人の入れないような狭所における調査・作業への応用展開が可能だとしている。