NEWS | プロダクト
2022.11.07 16:25
京都市に拠点を置くデザインスタジオ「Fortmarei」は、自動車メーカー Apollo Future Mobility Group(AFMG)のエンジニアリングプロトタイプ「G2J」のデザイン・クリエイティブディレクションを手がけた。
走行可能なエンジニアリングプロトタイプである「G2J」は、AFMGの将来のEVスポーツカーラインナップの基盤となるパワートレイン、コネクティビティ、デジタルエコシステムの主要技術の改良と検証に向けて、高度なテストを行うために開発されたという。
ハイパフォーマンスカーらしい官能的で有機的な美しさと、設計哲学が反映された幾何学的でハイテクなディテールを高次元で融合させることをデザイン言語に設定。アポロのハイパーカーのDNAを受け継ぎながらも、日常の移動手段の領域へも踏み込んでいくAFMGが描く将来のデザインのヒントを示唆しているそうだ。
エクステリアを構成するキャラクターラインは、エアインテーク周りにのみ論理的に配置。それらのラインの間に生まれる面の動きは、ドラマチックなアポロの世界観をより有機的に表現している。
さらに、さまざまな技術的なテストを想定されたテクノロジーショーケースとして、最先端のエンジニアリングと刺激的なデザインのバランスを保ちながら表現。シャットラインの配置は、唐突に面の流れを分断することを避けながらデザインした。跳ね上げ式のドアが開いたときには、シンプルなボディと対照的にドラマチックで美しいドアの造形が際立つように工夫している。
インテリアデザインも曲線美とハイテクの融合というデザイン言語からスタート。ステアリングやディスプレイ、エアコンの吹き出し口やスイッチなどの機能部品は幾何学的なデザインでまとめ上げ、それらをつなぐ大きな面にはドラマチックな動きを与えた。
一見するとユニークなダッシュボードの形状も、必要最低限のハイテク要素をピュアに繋ぐ面で構成。ダッシュボードやアームレストなどをシンプルなデザインのカーボンバスタブに浮いたように配置することで、ハイパフォーマンスカーらしい軽さをもたらしている。