3Dプリンタで自然な美しさを作り上げた
チェコ・プラハのトラム停留所

▲Photo:Tomáš Hejzlar

近年ますます実用化が進む3Dプリンタだが、チェコでロボットアームを開発するSo Concreteはこのほど、プラハを走るトラム(路面電車)の停留所を3Dプリントで完成させた。

設置されたのは、プラハのストロモフカ公園にある「Výstaviště」(展示会場)と呼ばれる停留所。アート施設や文化施設が多数集まる、市内でもモダンでクリエイティブな地区に作られた。

▲Photo:Tomáš Hejzlar

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パラメトリックデザインやロケーション、リブや柱の形状など、いずれも自然のなかで実証されたソリューションの有効性を最大限に活用。停留所の構造は、内力の分布や構造内の圧力と張力といった自然の原理を使うことで、ユニークなデザインができあがり、なおかつ非常に効率的だという。

▲Photo:Tomáš Hejzlar

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今回はトポロジー最適化、高性能コンクリート、ロボットアームによる3Dプリンティングという3つの要素を組み合わせて、基本構造は24時間以内に完成。トポロジー最適化によって、従来の技術と比較して最大で60%の材料を削減しつつ、自然な美しさを実現した。

さらに、材料には高性能コンクリートを使い、鋼材の使用を最小限にすることで、シンプルな自立構造を構築。人間の労力を削減でき、なおかつ鋳型や型枠を使用せずに複雑な形状を作れるという、3Dプリント技術の可能性を示す建築である。End

▲Photo:Tomáš Hejzlar

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