フリッツ・ハンセンは、香川県丸亀市を拠点とするインテリアショップCONNECTと共同で、2022年11月6日（木）まで同市の離島・本島（ほんじま）にて、島をジャックするプロジェクト「フリッツ・ハンセン島」を開催している。

両社は2019年、本島にある街並み保護地区の古民家をリノベーションして、「フリッツ・ハンセン庵」という展示を実施。今年もフリッツ・ハンセン庵の第2弾をはじめ、港にある本島スタンド、ブリュワリー、ゲストハウスなど、島内のさまざまなスポットを散策しながら島を回れるプロジェクトを展開している。

フリッツ・ハンセン庵では、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている笠島というエリアにある江戸時代の古民家を、フリッツ・ハンセンのコレクションで演出しており、日本の建築とデンマークの名作家具たちの融合を楽しむことができる。

本島スタンドは、長く営まれていたが、高齢を理由に閉店してしまった島で唯一の定食屋の跡地をCONNECTの高木智仁が引き継ぎ、島の情報発信の場として営業している施設。店内にはフリッツ・ハンセンの家具、テラスにはフリッツ・ハンセンのアウトドアコレクションやスカゲラックの家具を置き、隣にあるフェリーの待合室にはフリッツ・ハンセンの家具を設える。

また、ビーチや道端、バス停などにフリッツ・ハンセンの椅子と本島の石や丸太を組み合わせたチェアが点在しており、街の人々が腰掛けて休憩できる展示を行っている。

そのほか、サカナクションの山口一郎率いるNFの青山翔太郎が制作した、本島に伝わる民謡をベースにした楽曲を、フリッツ・ハンセン島のそれぞれの施設で聴くことができる。島から今にも消えてしまいそうだった、島の民謡を次の世代に継承することにも繋がっているそうだ。