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2022.10.05 15:40
先天性欠損症のうち、生まれつき心臓に疾患のある先天性心疾患(CHD)に対する人々の認知度はまだ低いという。こうした課題を知ってもらおうと、スウェーデンのオーディオヴィジュアル・アーティスト Love Hultén(ラブ・フルテン)は、ユニークなドラムマシン「CHD–4」を公開した。
このデバイスは、同国の団体 Hjärtebarnsfonden(Heart-Child Foundation)のために、電子楽器メーカー teenage engineeringとコラボしたもの。病院での検査で得た、先天性心疾患をもつ4人の子どもの心エコー図をベースにしたドラムマシンである。
心エコー図はそれぞれ形状やペース、心拍数は異なるそうで、これらの情報をもとにパターン化。これらのパターンを4トラックのシーケンサーに収録した。
「ハートビート」と呼ばれるシーケンスは、別々に再生したり、同時に再生したりして、さまざまなサウンドを演奏することができる。また、それぞれのハートビートを別のハートビートとマニュアルで調整することで、新しいサウンドを探求したり、オリジナルのリズムパターンを作成したりすることも可能だ。
なお、このドラムマシンは世界を巡回した後、2023 年のバレンタインデーにオークションに出品される予定。収益はすべて同財団に寄付されることになっている。