東京・六本木の東京ミッドタウンで2022年10月14日（金）から11月3日（木・祝）まで行われる秋のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022（東京ミッドタウン デザインタッチ）」。

人々の生活が大きく変化し新しい価値観が次々と生まれている今、本当に大切にしたいものをこの先も残していくためには何ができるのか。今年は「環るデザイン – Design for Sustainable Future -」というテーマで、デザインを通して持続可能な未来へのヒントを探っていく。

芝生広場には、海をモチーフに建築家・永山祐子が設計した、アップサイクル素材を活用した大型インスタレーション「うみのハンモック」が登場。海洋汚染や生態系への大きな影響が問題となっている海洋ゴミを循環のデザインに落とし込み、「めぐる」モノとして人々につなげていくという。

同氏は、「大きな波を描くハンモックは、海ゴミの漁網を再利用したオリジナルの網で作られていて、展示が終わると再利用され、様々なモノに生まれ変わります。ハンモックに揺られながら、私たちの生活を取り巻く自然環境に思いを巡らせてみてください」とメッセージを寄せている。

【タイトル】　うみのハンモック
【期　　間】　10月14日（金）～11月3日（木・祝）
【時　　間】　11:00～21:00
【場　　所】　芝生広場

ミッドタウン・ガーデンでは、インスタレーション「F.A.R.M.－Future Agricultural Rights for Mankind－」が楽しめる。農業に必要な要素を分解・ユニット化し、ブロックのように組み合わせ、積み上げていくことで、農業という循環系システムを簡単に構築できるそうだ。

作品を手がける建築家集団／デザインユニット・ENERGY MEETは、「この作品を通して、私たちみんなが農業への意識を持ち、積極的に参加できるようなきっかけを与えられることを目指しています」と抱負を述べている。

【タイトル】　F.A.R.M.－Future Agricultural Rights for Mankind－
【期　　間】　10月14日（金）～11月3日（木・祝）
【時　　間】　11:00～21:00（予定）
【場　　所】　ミッドタウン・ガーデン

また、TAKT PROJECTによる「as it is. -equilibrium flower-」は、環境と繋がり、環境に溶け込むインスタレーション。ミッドタウン・ガーデン内に約2,000個の花のようなオブジェが現れ、周囲の環境と共鳴しながら咲き誇る姿を体感することで、「めぐる」を考えるきっかけを投げかける。

TAKT PROJECT代表の吉泉聡は、「デザインが生み出すものは、あくまで工業的な素材も含む『人工物』ですが、その土地と結びつく『何か』を獲得する事で、その環境と繋がり『環るデザイン』へと変わっていくように思います」と解説している。

【タイトル】　as it is. -equilibrium flower-
【期　　間】　10月14日（金）～11月3日（木・祝）
【時　　間】　11:00～21:00
【場　　所】　ミッドタウン・ガーデン