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2022.09.28 10:30
ボルボ・カーズはこのほど、安全性の未来についてのビジョンを発表した。これをもとにした新技術は、同社の次世代EVのフラッグシップSUV「EX90」に標準装備される見通しだ。
ボルボといえば「安全性」を思い浮かべる人も多いだろう。2022年11月9日(水)に発表予定の「EX90」にもそのレガシーは受け継がれるが、最新のテクノロジーにより、「新しいボルボ車に搭乗中の死亡者、重傷者ゼロにする」を目指すという。
新機能は大きく分けてふたつあり、一方は、8台のカメラ、5台のレーダー、16個の超音波センサー、最先端のLiDARセンサーからなる独自のセンサーセットである。同社によると、LiDARにより、重大な事故を最大20%削減でき、衝突回避率を最大9%向上させることができる。
EX90ではLiDAR技術をルーフラインに組み込み、最大250m先の歩行者や120m先の黒い道路上のタイヤのような小さくて暗いものを検出。高速道路での走行でも検知でき、カメラのように光に依存しないので昼夜問わず見守ってくれているそうだ。
他方は、ドライバーの状況をモニタリングしてくれるシステムである。リアルタイムに車内をセンシングすることで、視線パターンからドライバーが運転に最適な状態かどうかを検知し、事故を回避するための行動を取ってくれる。
また、静電容量式ステアリングホイールにより、ドライバーがステアリングから手を離したことを感知し、ステアリング入力の安定性をモニタリングするとしている。