SDGsの視点からみる
LEXUS DESIGN AWARD受賞作品

東京・青山のINTERSECT BY LEXUS – TOKYOは、「SDGs週間」に合わせて、「LEXUS DESIGN AWARD 豊かな社会とより良い未来に向けたデザイン提案 -SDGs視点から見る作品展示-」を2022年10月25日(火)まで開催している。

LEXUSは、豊かな社会とより良い未来の創造に向けたデザインアイデアを募集する国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」を2013年から11年にわたり開催してきた。

一人ひとりに心の豊かさを提供することを目指して、2019年からは作品の募集テーマを「Design for a Better Tomorrow」とし、次世代を担うクリエイターとともにサステナブルな社会に貢献するさまざまなデザインアイデアを創造している。

今回は、初の試みとして、LEXUS DESIGN AWARD 2019~2022の作品を、SDGsの視点から再編集して展示している。

2022年1月に発表したLEXUS DESIGN AWARD 2022の受賞6作品は、アイデアを形にしたプロトタイプの展示とともに作品を楽しむことができる。LEXUS DESIGN AWARD 2019~2021の作品についてはパネルで作品を紹介している。End

LEXUS DESIGN AWARD 豊かな社会とより良い未来に向けたデザイン提案 -SDGs視点から見る作品展示-

会期
2022年9月14日(水)~10月25日(火)
会場
INTERECT BY LEXUS – TOKYO 1F ガレージ
(東京都港区南青山4-21-26)
詳細
https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/garage/design-award-2022.html

2022年受賞作品

作品名:Rewind / 受賞者名:ポー・ユン・ルー(シンガポール)

▲「Rewind」は、日常生活において慣れ親しんだ動作を、デジタルデバイスを用いて再現することで、認知症高齢者の記憶を呼び起こす一助とするリハビリテーション支援ツール。
日本においては、2030 年に推計で高齢者の5人に1人が認知症という高齢化社会が課題となっている。この作品は、認知症の人が尊厳と希望をもち、家族や周囲の人と同じ社会で生きることを目指す。“ 認知症バリアフリー”の考え方に基づき、誰一人取り残さない社会に向けた一つのソリューション。

作品名:Chitofarm / 受賞者名:シャーロット・ボーニング & メアリー・レンプレス (米国)

▲ミールワーム(餌用の虫)が廃棄発泡スチロールを食べて消化することに着目したエコシステム。プラスチックの生成と廃棄時に排出される大量のCO2 に対し、生物の力を借りた地球にやさしいプラスチック生成のエコシステム実現を目指す。気候変動という地球規模で取り組むべき大きな課題をアイデアの力で解決しようとするソリューション。

作品名:Ina Vibe / 受賞者名: Team Dunamis(ナイジェリア)

▲軽量で持ち運び可能なソーラー式調理器具。現代社会において電力は生活にかかせないものとなっている。一方で、エネルギー資源の調達や開発における課題は、国や地域での格差があり、大きな社会問題となっている。この作品は、電力供給が不安定な地域において、その地に馴染んだ資源と方法での課題解決に挑んでおり、社会実装を考慮した持続性の高いソリューション。

作品名: Sound Eclipse  / 受賞者名: Kristil & Shamina(クリスティーナ・ロギーノワ、シャミール・サハビエフ)(ロシア)

▲ノイズキャンセリング技術を活用し、屋外の騒音を打ち消すことで、窓を開けた状態でも静かな室内環境で楽しむことを目指す。高度な技術力とデザイン性を両立させ、日常を彩る作品。その可能性は大きく、例えば、外からの騒音を遮断することで、エアコンを使わずに、窓を開け涼しい空気を取り入れるというエコな行動を促進することができる。騒音が障壁となるエコ活動のハードルを下げる、今後の発展が大いなる期待ができるソリューション。

作品名: Hammock Wheelchair  / 受賞者名: Wondaleaf(マレーシア)

▲車いす、フォークリフト、ハンモックの3 つの機能を持ちあわせた、介護者の身体的負担を軽減する介護用車椅子。高齢化が進行する社会において、介護の重要性はこれまで以上に高まっている。一方、介護者の精神的・身体的ストレスの大きさは重要な問題に。それが被介護者との関係悪化や介護者の健康被害等の課題を生み出している。この作品は、高い機能性で介護者の身体的ストレスを軽減させることで、社会的に取り組むべき視点を取り入れている。

品名:Tacomotive / 受賞者名:三國 孝(日本)

▲薄いシートを切り抜いた様々な文様が創り出す触感を利用して、感覚的に情報を伝える触覚言語。触覚言語という手法は、盲ろう者に限らず、年少者への福祉的教育や多国籍な人同士のコミュニケーション活用へも期待ができる。誰もが安全に使いやすいようシンプルに設計されている点は、コミュニケーションの平等性を目指すという点で今後の活用の広さを期待できる作品。