現代生活の中でのデザインの可能性を探る
「宮城壮太郎展―使えるもの、美しいもの」開催

▲オールラウンドボウルズ 2005年 [チェリーテラス]

東京都世田谷区の世田谷美術館は、「宮城壮太郎展――使えるもの、美しいもの」を2022年9月17日(土)から11月13日(日)まで開催する。

2011年に60歳の若さで亡くなった宮城壮太郎(1951-2011)は、大学卒業後に浜野商品研究所へ入り、建築やインテリアをも含め、さまざまなものをデザインすることを学んだ。1988年の独立後は世田谷にも居を構え、デザイナー、デザインコンサルタントとして活動した。

同展では、日用品、文房具、工業用電気製品からホテルのサイン計画に至る、宮城の幅広い仕事を検証するとともに、現代生活のなかでのデザインの可能性を探る。

いつも使っている文房具や調理器具は、誰がデザインしたのかあまり気にしないものである。しかし、その使い勝手や身の回りに置いた時の心地よさは、とても重要な要素であり、デザインによって生み出されている。

▲宮城壮太郎+高橋美礼 +d Tsun Tsun 2004年 [アッシュコンセプト]

▲ダブルクリップ ストックバー 2004年 [アスクル]

▲フラットかるヒット2006年 [プラス]

▲hmny パスポートケース 2006年 [ルボア]

▲宮城壮太郎+山洋電気株式会社サーボシステム事業部設計第一部 SANMOTION R 2006年 [山洋電気]

▲宮城壮太郎+中村豊四郎(アール・イー・アイ) ザ・キャピトルホテル東急サインデザイン 2010年 [東急ホテルズ]

宮城が亡くなって10年を過ぎた今も製造・販売されている製品がある。知らず知らずのうちに彼がデザインした日用品や事務用品を使っている方は多いのかもしれない。同展では、声高にではないが、確固たる信念をもって「デザインに何ができるか」を問い続けた宮城の仕事を楽しむことができるだろう。End

▲宮城壮太郎

宮城壮太郎展――使えるもの、美しいもの

会期
2022年9月17日(土)~11月13日(日)
時間
10:00~18:00(最終入場時間 17:30)
休館日
毎週月曜日 ※9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館。9月20日(火)、10月11日(火)は休館
会場
世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)
詳細
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00210